車買取業界で働く現役中古車査定士の独り言

車を高く売る秘訣をお伝えします

自動車税の支払い時期と月割りについて

自動車税はいつ支払うの?月割りできる?査定士がズバッと解決!

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自動車税を支払う嫌な季節がやってきます。
自動車税というのは年に1度乗っている自動車の排気量や種類によって金額の変わる税金になります。

4月1日時点での使用者(車検証に記載)に納税義務が発生します。
また、軽自動車よりも普通車のほうが高く、ハイブリット車両よりもガソリン車の方が納付額が高くなり、13年超えの車両も納付金額が割増となります。

簡単に言うと、環境に悪影響を与える車ほど税金が高い。と覚えてもらうと簡単かもしれません。
中古車業界で働く現役中古車査定士の査定マンがあなたの疑問を解決していきます。

 

 

 

2021年の自動車税納付書はいつ届く?月割で支払いできる?

納付書類ですが、基本的に5月上旬に使用者の住所に到着します。
納税証明書が届いたら近くの郵便局、銀行、コンビニなどで支払いをする事が可能です。

注意点としては支払いを忘れて時期が延びると延滞料がかかってくるため、納付書が届いたら1ヶ月以内に納付するようにしましょう。

自動車税を受けていないと車を車検に出すこともできず、売却することもできなくなるので、注意が必要です。

査定マンのお客様でも自動車税を支払うのを忘れていて督促状が何枚も届いた人を知っています。通常払わなくても良い利子も支払うことになり、もったいないので忘れないように!!

お金がない場合は月割で支払うことも可能です。
その場合は納付申請書を持って最寄りの県税事務所まで行ってみて下さい。
月割の納付用紙をもらえるはずです。

 

納税証明書とは?

納付証明書と言うのを聞いたことがあると思います。
これがなくては車検をうけることができません。ちなみに納付証明書を使うタイミングは車検の時だけなので、車検がない場合は特に必要ありませんが、念の為車検証と同じ場所に保管をしておきましょう。

納税証明書=領収書

になります。納税をすると納付書に押印をもらえるので、その押印後の紙が支払いを済ませたという証明になります。

コンビニでもよく支払いをすると印鑑を押したものを返してくれますよね?あの紙のイメージで大丈夫です。これが証明書?と思うかもしれませんが、支払いをしたことだけ分かればいいので問題ありません。

 

 

クレジットカードで支払い可能?

クレジットカードでも支払いは可能です。しかし基本的にはコンビニの場合に限ります。

郵便局や銀行の場合は基本的には預金や現金での支払いを求められます。理由としてはクレジットを通しても銀行口座から引き落としをされるのであまり意味ない。と思っているようです。

コンビニでクレジットが使えるのは支払いが楽にできそうですね。

 

 

自動車税料金一覧

自動車税の料金一覧になります。
自分の愛車がどれに当てはまるか見てみてください。

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https://www.kurunavi.jp/guide/juryozei.html

 

中古車買取り後に自動車税の未経過分を返金してもらえる裏ワザとは?

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中古車買取りを利用して車を売却したら、せっかく支払った税金が返金されるのかご存じですか?
きっと9割の人は知らないと思います。

結論から言うと、
自動車税未経過分の税金は返金してもらえます
返金の方法は、買取業者の言いなりで書類にサインをしない。という事です。

は?それだけ?と思われた方もいると思いますが、それだけです。
詳しく紹介していきます。

ちなみに、税金とは、使用している期間に発生する国が定めた税金になります。
使用している期間にという部分がポイントです。
※税金は4月~3月までの1年間が支払いのサイクルになります。

例えば、
令和2年4月に1年分の税金を支払い
令和2年6月に車を売却した場合、
そうすると、4月、5月、6月(3か月間)は車の使用者はあなたになりますが、
売却後の.7月~3月(9か月間)は所有者が買取業者か他のオーナーになります。
それなのに1年分も支払うというのは意味が分かりませんよね?

そのため、本来は7月~3月(9か月間)までの未経過分は支払った本人に返金をしなくてはいけないという義務があります。(税金の返金を還付という)

どうやったら未経過分を還付してもらえるのか?詳しく説明していきます。

 

 

自動車税の未経過分を還付してもらうためにすること

自動車税の未経過分を還付してもらう方法は上記でもお伝えしましたが、
買取り業者の言いなりに書類にサインをしない。という事です。

は?それだけ?と再度思われたかもしれません。はい。それだけです。

書類に簡単にサインをしない。という自動車税還付に関する書類というのが、「自動車税還付金委任状」という書類になります。
各県によってフォーマットは違いますが、この書類は、
自動車税の未経過分の還付を本人ではなく、買取り業者に委託します。(還付を買取り業者にします。)という内容になります。

これにサインをしてしまうと、どんなことがあってもあなたには自動車税は戻ってこないので、注意してください。

買取り業者はこれも必要です。という形でしれっと、サインを求めてきますので、必ず確認をして分からないものはなんですか?と質問をするようにしましょう。

これだけで数万円還付(時期と車による)があれば外食をしてもお釣りがきますよね!もう一点注意点ですが、還付金の書類が到着するまでには大体2か月~3か月かかります。

焦らず待ってみてください。忘れたころに市から還付書類が届くと思います。
還付書類が届いたら郵便局に行って還付金用紙とお金と交換してもらいましょう。

 

 

返金が出来ないケース

自動車税を支払っていても返金が出来ないケースがあります。
①軽自動車の場合
②自動車税未納の場合
③抹消登録を買取り業者がしてない場合
④売却時期が2月~4月の場合

 

①軽自動車の場合
軽自動車は基本的に自動車税未経過分の還付は受けることができません。
理由ですが、普通自動車の税金は1か月ごとに課税をされるのに対し、
軽自動車は1年ごとに課税をされるためです。
あまり知られていませんが、普通自動車であっても申請をすれば1年分の税金納付ではなく、1か月ごとに税金を納めることが可能になります。
軽自動車は1年分を必ず一括で支払う必要があるので、月割りで未経過分の税金還付は受けることができません。

 

②自動車税未納の場合
これは読んで字のごとくです。もちろん自動車税を払っていないのに戻ってくる税金はありません。逆に滞納金という事で使用していた期間の税金を納める必要があるので、自分で納めるか買取り業者に代わりに払ってもらうかを相談してみてください。
意外と忘れて支払っていない人が多いので注意です。

 

③抹消登録を買取り業者がしてない場合

これは非常にまずい事態です。買取りをしてもらった後に、名義変更がされていない場合は税金がずっとかかってきます。

未経過分として還付されるはずの金額が減っていくのはもちろんですが、もしも3月に売却をして4月までに名義変更がされていなかった場合は、使用者の所に役所から次の1年分の税金を払ってください。と通知が届きます。こうなると支払う以外に選択肢はありません。

きちんと名義変更をしていない業者なので、代わりに払ってくれるとも思いませんので、買取り業者を選ぶ際は金額も大事ですが、それ以上に信頼できるかどうか?で選ぶのもポイントです。

 

④売却時期が3月の場合

3月の場合は税金を支払った最後の月になるので、還付はありません。

 

 返金金額

返金金額は基本的には未経過分になります。
抹消登録をした場合その月の翌月の自動車税より還付されます。
5月に抹消登録をした場合は、6月以降の10ヶ月分の未経過分が県税事務所より返金されます。

詳細の金額は先程の表になるので、一度計算してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

まとめ

自動車税は毎年支払う税金で金額も大きいので大変です。

しかし、支払いをしておかないと延滞金がかかり、車検が受けれなくなるなど、デメリットしかありあせんので、納付書が届いたら月内に処理をするようにして下さい。

また、売却する場合は軽自動車を除き自動車税の還付があるので買取業者に必ず、自動車税の還付金の話を聞くようにして下さい。

支払いをしたのに戻ってこない。という事があってはもったいないです。
あなたのカーライフがより良いものになると嬉しいです。