この記事を読むと
ダイハツの不正問題は、多くの車所有者にとって大きな衝撃を与えました。その影響を分析し、車を売却しようと考えているあなたに、今後の自動車市場の動向を予測し、賢い売却戦略を立てるための洞察を提供します。
ダイハツ不正問題の概要と影響
ダイハツが、燃費データなどの不正行為に関与していたことが発覚し、自動車業界全体に衝撃を与えています。この問題は、消費者の信頼低下だけでなく、中古車市場におけるダイハツ車の価値への影響も懸念されています。
不正の詳細
ダイハツ工業では、過去に衝突試験などの安全性能試験において、不正行為が行われていたことが発覚しました。この不正行為は、国内外の複数の車種で認証試験のデータを不正に取り扱っていたことに関連しています。
簡単に説明すると、社員が安全性能テストで圧力をかけられ、エアバックの作動等の検査をごまかしていたという内容です。
事故をした衝撃で出なくてはいけないはずのエアバックが時間でテストをされており事故をした場合に体を守ってくれない車両を販売していました。怖いですね。
不正の具体的な内容としては下記引用します。
過度にタイトな開発スケジュールの下で、認証試験を軽視し、不正確な情報を提出していたことが挙げられます。この問題の背景には、経営幹部や管理職が現場の実務や状況に精通しておらず、現場からの報告や相談が難しい環境があったと指摘されています。また、開発や認証のプロセスにおけるチェック体制の不備や、コンプライアンス意識の希薄化が原因として挙げられています。
この問題に対処するため、ダイハツ工業では第三者委員会による調査が行われ、再発防止策として経営幹部による深い反省と出直しの決意表明、開発・認証プロセスの見直し、相互のけん制が機能する組織の再構築、認証申請書類の正確性を担保するチェック体制の構築などが提言されました。
また、不正が判明した生産中の国内向け車種は28車種と1つのエンジンに及びます。これにはダイハツ・ミライースやダイハツ・タント、ダイハツ・タフト、ダイハツ・ムーヴキャンバス、ダイハツ・コペンなどが含まれます。
ダイハツの不正が発覚した28車種とは?
下記が実際に不正が発覚した28車種になります。
ダイハツの車だけではない点に注意が必要です。
ダイハツ・ミライース
ダイハツ・タント
ダイハツ・タフト
ダイハツ・ムーヴキャンバス
ダイハツ・コペン
ダイハツ・ハイゼットカーゴ(デッキバン含む)
ダイハツ・アトレー(デッキバン含む)
ダイハツ・ハイゼットトラック
ダイハツ・ロッキー
ダイハツ・グランマックス
ダイハツ・トール
トヨタ・ピクシス エポック
トヨタ・コペン
トヨタ・ピクシス
トヨタ・ルーミー(過去にタンクの名称でも販売されていた)
トヨタ・ライズ
トヨタ・ピクシストラック
トヨタ・タウンエース(過去にライトエースの名称でも販売されていた)
トヨタ・プロボックス(過去にサクシードの名称でも販売されていた)
スバル・プレオプラス
スバル・シフォン
スバル・サンバー(バン)
スバル・サンバートラック
スバル・レックス
スバル・ジャスティ
マツダ・ボンゴ
マツダ・ファミリアバン
開発中の新型モデル1車種
さらに、エンジン「1KR-FE型」が搭載されている車種も対象となっています。
上記の車は安全性能の試験結果の虚偽記載など、複数の項目にわたって行われていました。
該当する車に乗っている人は事故をした際に危険があるので乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?家族の安全を守りましょう。
市場動向と消費者心理の変化
この不正問題は、消費者の自動車に対する信頼性への意識を高め、他の自動車メーカーへの乗り換えを促進しています。ダイハツの不正により信頼が揺らぎ事故をした際の不安からダイハツ離れが加速しています。
実際に「査定マン」が査定をする車でダイハツの車両が増えています。理由は簡単です。安全面に不安があるためです。その他にも、ダイハツの車に乗り換えようとしていたけど、不正が発覚して乗り換えをするのを諦めた。という方も増えてきました。
ダイハツ車両は買取価格が下がる??今の買取り相場と予測を踏まえて解説
上記で上げた車両の相場は今後どうなるのでしょうか?今の買取り相場と予測を踏まえて解説します。(※査定マンの予測になります)
◎→買取価格上昇(2024年2月現在)
〇→他車両と同等の推移
△→他車両より下落
×→大幅に下落
車種 | 現在の買取相場 | 予測買取相場 |
---|---|---|
ダイハツ・ミライース | 〇 | △ |
ダイハツ・タント | 〇 | × |
ダイハツ・タフト | 〇 | × |
ダイハツ・ムーヴキャンバス | △ | × |
ダイハツ・コペン | × | × |
ダイハツ・ハイゼットカーゴ(デッキバン含む) | 〇 | 〇 |
ダイハツ・アトレー(デッキバン含む) | △ | × |
ダイハツ・ハイゼットトラック | ◎ | ◎ |
ダイハツ・ロッキー | 〇 | 〇 |
ダイハツ・グランマックス | △ | × |
ダイハツ・トール | △ | △ |
トヨタ・ピクシス エポック | × | × |
トヨタ・コペン | × | × |
トヨタ・ピクシス | △ | × |
トヨタ・ルーミー | △ | × |
トヨタ・ライズ | 〇 | 〇 |
トヨタ・ピクシストラック | 〇 | 〇 |
トヨタ・タウンエース | 〇 | 〇 |
トヨタ・プロボックス | ◎ | 〇 |
スバル・プレオプラス | △ | △ |
スバル・シフォン | △ | △ |
スバル・サンバー(バン) | ◎ | 〇 |
スバル・サンバートラック | ◎ | ◎ |
スバル・レックス | 〇 | × |
スバル・ジャスティ | × | × |
マツダ・ボンゴ | △ | × |
マツダ・ファミリアバン | × | × |
傾向としてトラックや、バンなど商用車はあまり買取価格相場に影響がなさそうです。一般向けの車両は大幅に下落する可能性が高いので注意してください。
まとめ
ダイハツの不正問題は、自動車業界における消費者の信頼性と市場価値に大きな影響を与えました。
車を売却しようと考えているあなたには、この機会に市場動向を正確に把握し、透明性をもって売却戦略を立てることが今後の成功の鍵です。
不正問題を機に、日本メーカーは安心。という幻想を捨てて自身で車の選択をすることが重要になってきます。