車のワックスと、カーコーティングの違いとは?メリットとデメリット
最近車のメンテナンスで、「カーコーティング」と言う言葉を耳にするようになりました。
一昔前では、車を洗車後にピカピカに光らせるといえば、「ワックスがけ」が一般的でしたが、その違いについて、検証していきたいと思います。
この記事は、
「車初めて購入し、自分でできるメンテナンスを実施していきたい方」や、「運転歴がベテラン方で、再度メンテナンスに関する知識を習得されたい方」向けに現役中古車査定士の査定マンが出来る限り分かりやすく解説していきます。
車を初めて買う方や、改めて復習したい人向けに書いてあるので、詳しい方のお役にはたてない可能性があるので、あしからず。
車をワックスがけした時のの効果とは?
ワックスの構成要素は一般的な製品は油と蝋で形成されています。
分かりやすく例えると、油をベタッと車のボディに塗るようなイメージです。
人や機械でも同じですが、適量の油であれば良いのですが、あまりにも度が過ぎて油を塗りすぎると人も車もダメージを受けるのでご注意ください。
ワックスがけするメリットとは?
ワックスがけをすることによるメリットとしては、
ワックスの主成分が、油とロウで形成されているので、見た目は非常に美しく仕上がります。
特に太陽の光に照らされると油は光を反射するので、見た目的には非常に見映えが良く、ピカピカの新車のような見た目になります。
価格が安価で500円~1,000円程度で購入可能である点もメリットですね。
ワックスがけのデメリットとは?
クルマの塗装を傷める可能性があること、汚れや水垢の原因になること、ウィンドウガラスの油膜の元となるので、ムラが残る可能性が高い点です。
また、ワックスがけをした際に拭き残しがあると、ワックスがずっと取れなくなってしまうので、慎重に作業をする必要があります。
一昔前では、ワックスがけが主流でしたが、長い目で見ると油によるムラがボディに形成されたり、水垢等がたまりやすくなったり等、実は、デメリットの部分が多いことが最近わかってきました。
査定マンが車を査定するときもワックスの吹き残しが多かったり、ゴムや樹脂の部分にワックスが付着して取れなくなっている車が多くあります。
それだけワックスをきれいに拭きとる。というのは難易度が高いということです。
カーコーティングの効果とは?
カーコーティングでは、ワックスがけとは違い、ロウが残ることがないので、蒸発もせず、長く効果を持続させることができます。
さらに、ワックスがけで発生する水垢の汚れ等も残りにくくなっています。
「ワックス=コーティング」と思われている方もいますが、ワックスとコーティングは全く違う意味なので、覚えておきましょう!
・カーコーティングで得られるメリットとは?
カーコーティングの素材は、分子と分子が結合して生まれたポリマーと言う高分子重合体で構成されています。
これが塗装面に付着した瞬間に、化学反応を起こし、架橋反応が発生します。
この時に、分子と部新が幾重にも合わさって発生した強固な皮膜が、ボディーに浸透し、強固な皮膜ができることで車のボディを長く保ってくれる要素の一つとなります。
カーコーティングは、非常に密度の高い皮膜なので、粒子が細かい汚れの成分等もブロックしてくれます。表面で弾いてくれるので、軽度な汚れであれば、水で洗い流すことできれいに落ちていきます。
耐熱性や、耐候性についてもワックスを遥かに凌ぎ、効果が持続する期間も非常に長いので、製品にもよりますが、2週間~長くて3年も持続する製品もあります。
(ただし使用条件や環境によって違うので、一概には言えません。)
・カーコーティングでのデメリットとは?
カーコーティングでのデメリットですが、種類が有りすぎて自分でなかなか選べない点です。
カーコーティングの種類は非常に多く、それぞれの特徴がありますので、正直査定マンでも悩みます。
また、下処理が大変で少しでも汚れが残ったままコーティング作業を行うと、細かい粒子がボディを傷つけてしまい、キズになる可能性があります。
なのでコーティングの下準備が大変である点も抑えておきましょう!
カーコーティングをガソリンスタンド等で依頼する場合は、時間と費用が高額になるので、カーコーティングを外注して依頼する場合は、ある程度の予算を見積もっておかなくてはなりません。
ちなみに最近では通販などで安くても良い商品があるのであなたにあった商品を探してみてください。
安い商品でも2千円以上するので、ワックスに比べると金額が割と高い点もデメリットですね。
まとめ
・ワックスは安いが車のボディを傷つける可能性がある。
・コーティングは高いが、ボディを傷つけにくい。ただし、下処理をきちんとしないと車のボディにキズがつく可能性がある。
正直査定マンとしてのオススメは特にないです。
人によって予算や好みもあると思うので、好きなものを使うのが良いと思います。
ただし、ワックスを使う場合は吹き残しで車の価値を下げないよに注意してください。
中古車買取をする場合にワックスの吹き残しがあり、痕になっていた場合は査定金額が下がるのでワックスを使う場合は必ず吹き残しの内容に注意してください。