ガラスコーティングは車の買取額UPに繋がる?現役査定士が解説
ガラスコーティングをすると車の売却時に買取価格がUPするか?
という点ですが、結論から言うと買取額はUPしません。
ただし、劣化を防ぐという意味では効果があるので、年間1,000台の中古車を査定買取している現役中古車査定士の査定マンが解説していきます。
基本的なメリットやデメリットも合わせて見てみましょう。
ガラスコーティングのメリットとは?
車での撥水効果を高めるガラスコーティングは、雨天時の走行に大きく影響します。
大雨や台風などの際に車を運転する場合、ガラスコーティングを実施せずに撥水機能が無い車両を運転するとワイパー全開でも全く前が見えない状況になったことはありませんか?
この状況の原因は、雨粒が潰れ、張り付いてしまうことが考えられます。
ガラスコーティングを実施した車両だった場合は、雨粒が潰れる前に、粒の状態で弾いてくれますので、視界がクリアに保たれます。豪雨の際は大きな恩恵を受けられます。
それ以外にもガラスにキズや、汚れがつきにくくなるため、ガラス自体の劣化を防ぐことができます。
ガラスコーティングのデメリットとは?
専門業者に依頼をすると、とにかく高額であるという点です。
安い業者でも最低5万円、高い業者になると30万円以上もガラスコーティングにお金を取るところもあります。
市販でもガラスコーティングの「ガラコ」などの商品は販売していますが、業者に依頼するよりも簡易的で安くできますが、撥水してくれる期間はかなり短いです。
しかも、撥水の処理をしたあとにワイパーを使うとどんどんコーティングが剥がれていき、撥水効果が薄れるため、何度も施工しなくては効果を維持することができません。
ガラスコーティングで買取金額がUPするケースとは?
ガラスコーティングをしているだけでは査定金額がUPすることはありませんが、
車をどのくらい大事にしているか。愛着を持って乗っていたか。という事を図る事はできます。
全く同じ車で、走行距離も同じだった場合は、
洗車を1度もしていない人よりも、コーティングをして車をキレイに保とうとしている方の車の査定額が高くなります。
査定時の印象が変わるためです。10万円も変わることは有りませんが、車を大事にしている事が分かると、故障などで修理をした場合でもきちんと直しているという安心感があるため、思い切った金額で買取を行うことが可能です。
まとめ
・ガラスコーティングで査定額は上がらないが、大事に乗っていたことは伝わる
・車を大事にしていることがわかる事で、安心して金額を提示できるので必然的に高くなる
・ガラスコーティングを業者に頼むと高く、市販で対応すると安いが効果が薄い
・家族や運転手、同乗者の命を守るためにはガラスコーティングをする価値はある
以上です。
最近は新車購入時以外でガラスコーティングをする人はあまりいませんが、
大切な人を乗せて動くものなので、コーティングを検討しても良いかもしれません。
実は査定マンも新車で車を購入してから1度もガラスコーティングはしていないので、偉そうな事はいえませんが・・・。
その代わりにボディのコーティングをするときに一緒にガラスもコーティングしています。気になる方は記事を読んでみてください。