自動車を売却する際に、最高の価格（提示）を引き出すことは誰もが望むことです。
しかし、売却後の意外なトラブルがあることをご存じでしょうか？
問題になった、ビッ〇モーターや、一括査定をすると電話をかけてくる大手買い取り業者。契約書は100万円なのに、振り込まれた金額は50万円になっていて泣き寝入り。
というトラブルはよく起こるのが現状です。
本記事では、自動車を高く売却した後に起こり得る「減額」・「クレーム」・「ノーリターン」の問題を回避するための確実な手順と、
経験を交えて、売買契約の条件の確認方法について詳しく解説します。
この一読で、あなたも安心して車を売却することができるようになれば嬉しいです。
なぜ自動車売却時に提示された金額から減額されて入金されるのか？
理由は2つです。
1つ目の理由
車を売る際に事故や傷、車の状態を偽って売却したため。
これに関しては売る側の詐欺ともいえる行為になるため、「減額ORキャンセル」を買取り業者が選択できます。
中にはわざと事故をしている車を事故をしてないと言う方もいるようですが、あなたが中古車を買うときに事故車両を事故してないですよ。と言われて購入できますか？
同じ理由です。
2つ目の理由
ビッ〇モーターや一括査定などのノルマが大きく、社員にインセンティブが入る場合。
こちらが非常に大きな問題です。
実は車の売買に関しては「クーリングオフ」は適用されません。
クーリングオフというのは考える余地がなく、購入や売却をさせられた場合に考える時間として導入されている法律です。
そのため車は価値の高い取引のためクーリングオフが成立しません。
後ほど説明しますが、契約書の中に「売主様の瑕疵」という文言があります。
この「売主様の瑕疵」というのを逆手にとって減額した金額を入金されると、売却した側は泣き寝入りするしかなくなるのです。
これらをうまく使って利益を得ようとしている買取業者はたくさんいるので注意して下さい。
【必ず確認して！】車売却における契約書の注意点（約款）
売買契約を結ぶ前に、契約書の内容を細部にわたって確認しましょう。
「売主様の瑕疵」に関する文言と、「キャンセル」に関する部分は必ず確認してください。
「売主様の瑕疵」とは？
これは簡単に言うと車の状態を申告せずに売却をした場合。という意味です。
減額をしてくる買取り業者はこの「売主様の瑕疵」を盾に減額をしてきます。
例
「事故していましたよ」
「部品が伊一部足りません」
「車の下部分に傷がありました」
「査定した際になかった傷が増えてます」
などです。
しかも減額した旨を告知せずに減額した金額を振り込むケースが多いので、注意してください。
「キャンセル」とは？
上記で説明した通り一度契約書に記入をすると基本的には何があっても契約解除することはできません。
最近ではキャンセルの文言を契約書の約款に入れていないケースも多く、無理やりサインをさせてキャンセルできない。というトラブルも増えています。
つまり、悪質な買い取り業者は、
「売主様の瑕疵」と「キャンセル」という内容を把握させないまま契約させ、減額した金額を振込み利益を上げているのです。
トラブルを避けるコツ
トラブルを避けるためのコツは3つです。
1、証拠を必ず取得する
「減額しませんよね？」「契約書にキャンセル書いてませんよ？」と確認をして慎重に契約をすることです。
しかし買取り業者は口頭で「大丈夫です」「安心してください」「僕が保証します」と説明をしてきます。
口頭の説明に関しては記録が残らないため全く効力を発揮しません。
後から問い詰めても水掛け論になるのが目に見えています。
必ず、「減額しない」「〇日前ならキャンセルは可能」この2つを書面で取得する必要があります。
そこで魔法の言葉をお伝えします。
「契約をしようと思うので、契約書とは別に①減額しない②引取りの1日前までならキャンセル可能。という書面を作成してください。」
と伝えてください。
相手もノルマがあり数字が欲しいので作成してくれるはずです。
2、知人や会社で利用したことのある業者を利用する
自分で一括査定をせずに知人が利用したことのある業者を利用する。
もしくは、会社で提携先があれば提携している先を利用する。
ということです。どちらも信用がある先からの紹介になるので、
買取業者も今後の取引が無くなっていは大変なので、変なことはできません。
３、「JPUC認定」業者を利用する
JPUCとは｜一般社団法人日本自動車購入協会（JPUC）の認定業者を利用する。
全国に中古車買取店は4,000社～6,000社あると言われています。
その買取に関して適正に取り締まっている団体が上記になります。
ここに「JPUC認定」のマークがついている買取業者は安心して大丈夫です。
「JPUC認定」されている業者は、現状全国で11社です。この11社は、
・クレームやトラブルが0件
・契約書がお客様優位になっている
・適正な金額で買取をしている
・個人情報を適切に扱っている
などの厳しい選考を受けた業者しかいません。
不安になった場合は上記の中から探してみてはいかがでしょうか？
実際に相談を受けたケース
「査定マン」には車の相場を教えてほしい。と相談が来ます。
その中には、
「買取をしてもらったが契約書を交わしてから金額を減額された」
「振り込まれた金額が当初の半分なんだけど助けてほしい」
と連絡が来るケースが年間約50件あります。
結論から言うと残念ながら助ける事ができません。
契約書の効力は非常に絶大なためキャンセルなどの記載がない限りキャンセルすることは不可能です。契約の前に必ず誰かに相談しながら進めることが重要です。
まとめ
自動車を売却する際は、トラブルを避けるための準備を怠らないことが重要です。
特に「契約書の条件を含む詳細を理解」が重要になるので、不明な点は納得するまで質問していきましょう。
この記事を参考にしていただき、安心して車を高く売却しましょう。
