バスに付いているESスイッチの役割とは?乗務員は要チェック
バスと言われると、高速バス、西鉄バス、京成バス、夜行バス、いろんなバスを思い浮かべると思いますが、ほとんどのバスに付いているのが「ESスイッチ」と呼ばれる運転をスムーズにする装置です。
年間1,000台の車を査定している、現役中古車査定士の査定マンでも実はあまり詳しくないのですが、最近査定に行った際に勉強しましたので、ブログでお伝えしたいと思います。
バスの運転手や、今後目指している方がいれば参考になると嬉しいです。
中型バスの運転手をしているベテランの方も初心者の方も運行する上でのアクシデントはありますよね?
特にバスを運行する初心者の方にとっては、勾配のある坂道発進がなかなか思うようにできないのでは?査定マンは全く坂道発進ができずにエンストを起こします。
原因としてはクラッチをうまく繋げることができず、半クラッチのタイミングもバスによって違うので、初めて運転するバスでは難易度が高くなります。
また、大勢の乗客の方を乗せている為、緊張してイメージ通り坂道発進をできないことも挙げられます。
そんな時に役立つのが「ESスイッチ」です。
査定マンも最近知ったけど、知ったかぶりをしてすみません・・。
ESスイッチによるスタートとは?
ESスタートとは、坂道発進の際に車両が後ろにさがらなくするためのものです。
ブレーキを使用して車両を完全に停止させ、約1秒間以上ブレーキペダルを踏み続けると本装置が作動して、ブレーキペダルから足を離してもブレーキを力を持続させてくれます。
そのため、発進時にクラッチを繋ぐとブレーキ力が解除され楽に発進が行えるので、急な登り坂での坂道発進では安心して発進することができます。
ESスタートが作動している状態であれば、ブレーキを離した状態で普通にクラッチ動作から、半クラに繋ぎバスが動き出した瞬間にESスイッチが切れて普通に動き出せるので、坂道発進が苦手な初心者の方でもベテランの方でもオススメです。
女性のバス運転手の方に話を聞くと、 ESスタートがなかったらバスの運転手をやっていない。と言われていました。それくらい大事なサポート機能なんですね。
ESスイッチはどんなバスに付いているの?
ESスイッチは最近では大半のバスに標準で付いています。
ちなみに日野自動車産の中型バス、大型バスには必ず付属しております。(100%かどうかは不明)
一度乗車するバスの運転席の周辺にESスイッチの切り替えボタンや、「作動」「解と言ったスイッチがないか探してみてください。「ESstart」と言う表示があれば、そのバスはESstartが搭載されているバスとなります。
査定マンはミッションの免許を持っているけど、坂道発進でいつもエンストしていたので、バスなんて絶対運転できない!と思っていました。
でもESスタートがあるのなら中古車査定士を辞めたあとに田舎に引っ越してバスの運転手になるのも良いかもしれない。とふと思っています。
バスの運転手の方や、なってみたい方は一度運転席周りのスイッチを活用してみてください。